ポジションで軽視されないために 派遣で働く介護職の実態を知る

人間関係をシンプルにするコツは派遣社員として働くこと

介護職においても、職場での人間関係に悩む人は多い。自分の適性や働きがいを考えて、せっかく転職しても人間関係の悩みで大きなストレスを抱え、気分が重くなってしまうのでは本末転倒だ。しかし、派遣社員として介護職に就いているのなら、その立場をうまく活用して、少しでも人間関係からストレスフリーになるコツをつかむことが大切だ。 派遣社員は、そもそも契約期間が限られているため、短期間で仕事を覚え、独り立ちすることを期待されている。よって、シフトが固定されることが多く、社員に比べて、覚えなければいけないことが格段に少ないのが特徴だ。また、必要以上にチームや委員会に所属しなくてもよいため、上下関係がシンプルな傾向にある。更に、仕事以外の事務作業も発生しないため、時間のすべてを介護の仕事に費やすことができるのだ。メインの仕事に集中できるため、心に余裕ができ、丁寧な仕事を心がけることもでき、満足感へとつながる。それらが相乗効果となって、周囲の人々に気持ちよく接することができるようになる。 派遣としての立場を自覚し、節度を持った人間関係を保つことで、周囲との軋轢は驚くほど減っていく。それでも、実際に働いてみないと職場独自のルールや方針はわからないものだ。働くうちに、その職場に自分が合っていないことがわかる場合もある。そんな時でも、派遣であれば契約満了時には他の職場へ転職できる。派遣として働くことで、常に身軽で、希望する仕事に専心することができるのだ。