ポジションで軽視されないために 派遣で働く介護職の実態を知る

介護職の派遣社員の問題とは


派遣社員として新しい介護職場に就くと、初めは職場のルールが分からないので職員から指導を受けることが多い。しかし、人によっては他の職員や要介護者の前で繰り返し注意をされると、はずかしめを受けていると感じることがある。特に、指導の域を超えた暴言や罵倒をされたら、これはいじめといっても過言ではない。また、介護は対人の仕事であり、力を使うことが多く心身共にストレスを抱えてしまう方も多い。そのため、他の職員にストレスをぶつけてしまう可能性もあるのだ。

派遣社員は職場に来て間もないので、ずっといる職員に比べて仕事をスムーズに行うことは難しい。介護は他の職員と連携して業務を行うことが大切なので、仕事が慣れていないというだけでいじめの対象になってしまうこともあるのだ。さらに、介護することが大変な要介護者の担当にさせて仕事の遅さに口を出してきたり、早くできたらできたで何かしらの粗を探して皮肉の言葉を向けてくることも否定はできないのである。

このように職場の方とトラブルが起きてしまったら、まず上司に相談することが大切である。しかし、あとで仕返しされるかもしれないと思い、これ以上は厳しいと感じた時は思いきって辞めてしまうのも一つの解決策なのである。これは仕事場を固定することにこだわらない派遣という形態の強みと言えるのだ。介護は人と人の信頼関係で成り立つものなので、それが失われている職場にこだわる必要は全くないのである。このような環境でずっと過ごすことに比べれば、新しい職場を探す苦労は微々たるものに過ぎない。勇気を出して辞めるのも派遣で働く介護職の問題解決の一つと考えて良いのだ。