ポジションで軽視されないために 派遣で働く介護職の実態を知る

介護職には派遣社員いじめがあるのか?

介護業は最も労働力を欲している業界として常に注目を浴びている職業であるが、経験豊富なパートや正規社員、所謂「お局」などから派遣社員に対するいじめがあるのではないかと噂されている。もちろん、現場にもよるというのが前提ではあるが、その実態としては少なからずあるというのが現状だ。
・トイレ掃除などの雑務から専門的な仕事までやり方が違うと怒られる。
・さして遅くもないのに仕事が遅いとどやされる。
・指示通りにやったのに優先事項や考え方が違うと怒鳴られる。
・人当たりよく懸命に取り組んでいても利用者や家族への対応が悪いと叱られる。
言われる内容はさまざまだという。理由としては派遣社員は現場の状況を把握しきれていない、部外者として受け止められてしまうからである。

介護業に従事しようと考えていても、派遣社員という選択肢を選ぶつもりの人にはこれは大きな障壁になってしまうかもしれない。しかし、社会的弱者ともいえる高齢者やハンディキャップを抱えた人々に対する献身的なやりがいある仕事であることに変わりはなく、自身の仕事に誇りを持って取り組んでいる従事者も多い。

介護業は利用者の嬉しい反応や同僚の激励、やりがいを感じるシーンが多く、魅力あるこの仕事は他の仕事では味わえない経験として人生に刻まれることは間違いない。一生懸命取り組んで全く報われなかったと答える人が少ないのも、この仕事のそういった側面があるのではないだろうか。